第24回「子供の靴の選び方」
- 2025年9月2日
- 読了時間: 3分
みなさんこんにちは。
理学療法士の田中です。
お久しぶりの理学療法通信です。
今回のテーマは【子供の靴の選び方】です。
お子さんの靴を何を基準に選んだらいいのか、また、子供だけではなく大人の方も靴を選ぶ時の参考にしていただければと思います。
まず、子供の靴の役割とは何でしょうか。
「保護」「補助」「支持」と定義します。
保護・・・足を外的要因から守り、健全な発達を妨げず、疲れや痛みを緩和すること。
補助・・・皮膚感覚を育て、歩行経験を増やし、運動能力を上げること。
支持・・・アライメント(形や姿勢)を整え、歩行動作を支え、精神や社会性を高めること。

子供は心身の機能が発達していく重要な時期ですので、適切な靴を選び、きちんと脱ぎ履きする習慣を身につけることが大切です。靴を選ぶ時はこの3つの役割を果たしているかを考慮してください。
これを踏まえた上で実際に靴を選ぶ時のポイントを説明していきます。
【フィット性】足は、靴の中で変化します。
①靴を購入する際はサイズは目安として、足の形状に合わせたものを選びましょう。
②靴の仕上がりサイズはメーカー間で差があり、靴の内寸が表記サイズより小さい靴もあるため注意してください。
③インソールが取り出せる靴が便利です。

靴のインソールを外し、立って体重をかけた状態で踵を合わせて確認します。
④靴を購入する際はつま先に「捨て寸+成長寸」を加味し、12〜17mmの余裕が必要です。
捨て寸のみ(5〜10mm)で購入した場合は1〜2ヶ月ごとのこまめなチェックを心がけてください。
⑤足の幅・つま先の高さ・アーチ部・靴の曲がり位置などが合っているか確認してください。
⑥歩行時は体重をかけていない時と比べ、足長が5〜10mm程伸長します。靴のつま先の余裕がないと歩くたびに爪や指を痛めることになりますので「捨て寸」は重要です。
⑦留め具で適度に圧迫でき固定できる靴だと足指の圧迫や横アーチの低下も防げます。
【支持性】踵を支えられる靴を選びましょう。
足関節は体重を支え体を動かす要となる重要な関節で、骨・靭帯・腱・筋肉が張り巡らされてできています。
複雑な骨組みのため地面からの衝撃を受けて運動時に痛めてしまうことが多い部分でもあります。そのため靴は、踵部分にカウンター(月型芯:踵部分の補強材)が入っていて簡単に潰れない強度があり、履き口の締まったものを選びましょう。靴を後ろから見るとよく分かります。


【固定性】靴は脱げないことが重要。留め具のある靴を。
歩行や運動時の踏み返しの動作が靴で邪魔されないことが重要です。また、爪や指を痛めないためにはつま先の「捨て寸」を保つことが欠かせません。そのためにつま先に余裕をとることはもちろん、その余裕が歩行時に保たれ、足が前に滑り込むことを防ぐための紐や面ファスナーなどの留め具が適切な位置にある靴を選びましょう。
また、面ファスナーは、ターンバック式(金具などを通して折り返して留める方法)が運動時にも緩まずにしっかり固定できます。

【屈曲性】足の曲がる関節と靴の屈曲位置の合う靴を。
靴底の硬さと屈曲位置は、歩行・運動の効率を左右し、歩きやすさに影響します。子供の足底アーチは蹴り出す動きによって形成されています。そのため、指の付け根と靴の屈曲位置が合っていることが重要です。
硬すぎて曲がらない靴、柔らかすぎる靴、関節の位置とは違う位置で曲がってしまう靴などは避けましょう。

子供の足は日々成長し、発達して行きます。良くも悪くも影響を受けやすい柔軟な時期にぜひそれぞれの足に合った靴を選んでいただければと思います。
当院では足のトラブルに対し、運動療法・インソール処方なども行っていますので、ぜひご相談ください。





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